つぶやき

私がずっと怖かったこと

私はずっと劣等感が強いんだと思っていました。

でも違ったんです!

なんと、強かったのは劣等感じゃなくて
全く根拠のない自信、
自惚れだったんです。

なんて長い間、勘違いして
自分のことを可哀そうがってきたんだろう。
自分なんて、自分なんてって言いながら
自分責めているように見せかけながら
それさえも、巨大な溶岩ドームのように膨らんだ
自己イメージを守るためだったなんて。
人に本当のことを言われる前に
自分で自分をイジメておけば、
それ以上責められないという作戦だったなんて・・・。

なぜ気が付いたかというとすごく苦手なことの責任者をしたからです。

私がコーディネーターとして参加しているNPO多言語広場CELULAS。
そこで、『世界のことばとあそびの広場』というイベントを
12月7日(土)に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催しました。

そのイベント開催のプロジェクトの会場班の責任者なったんです。
会場班は、会場レイアウト、設営、展示の担当でした。
展示では、イベントに後援、協賛してくれた14か国の大使館や団体の展示ブースを会場に作る担当でもありました。

私は計算も苦手。
作図も苦手。
線を引く、円を描く、まっすぐはさみで切るのも超苦手。
空間把握能力が弱いので、ある空間に物を当てはめることもすごく苦手です。
そんな私にとって、会場レイアウトや展示のイメージを作るのはとても大変なことでした。
最初はどうやったらいいのか、皆目見当もつきませんでした。

どれだけ苦手かというと、人生で3回経験した自宅のリフォーム工事では、
家の図面関係、作り付けの家具のオーダーなど私は一切手を出さず、夫がやってくれました。

だから今回の会場班のレイアウトや展示担当というのは、
最も苦手でできない仕事だったのです。

できもしないのに、なぜ引き受けたのか。
それは人手不足で断れないかったから、
というより
できない自分を認められなかったからなんだと思います。
自分を『やればできる人』だと思いたい自分がいて
頼まれると、「できる」気がして引き受けてしまうのです。

でも、本当はよくわからないし、
やったこともなく、できないので
引き受けてから、すごく困ってしまいます。

そしてどうしていいかわからないまま
SOSも発せず、人に相談もせず、聞きもしないので
ギリギリまで放置して、どうにもならなくしてしまうのです。
(夏休みの宿題から一歩も進歩していない)

さすがに、イベント当日に間に合わない!
と追い詰められて、
幾晩も、夜眠れないほど悩んでも
物事は一歩も進みません。

そのうち何も手につかなくなり、
四六時中そのことを考えるけれど
どうしていいかわからず
人に相談もできず、まるで一歩いっぽ、
破綻に向かっていくようです。

恐怖で押しつぶされそうになり
自分なんて世界から消えればいいと思いたくなる。

これが私のいつものパターンでした。

仕事、イベント、試験、宿題。
何でも、引き受けて、やると手をあげて
ギリギリまで何もせず
最後は追い詰められて
その場しのぎで逃げ続けてきました。

だから私は、
いつも漠然と抱いている自己像を一切傷つけず
本当のできない自分や凸凹の自分を
受入れることを拒否して生きてきてしまいました。

あの眠れないほどの恐怖は
イベントが失敗することへの恐怖ももちろんですが
失敗したら自分ができないことを受け入れざるを得ないことが
とても怖かったんだと思います。

仕事ってありがたいのは
やらなければならないことと期限があって
「怖い」とか「向いていない」などと言っていられないことです。

私は会場班のメンバーに私のできないことをやってもらうために
やらなければならないことや課題を書き出して
何度もミーティングで意見を聞き
その結果をまた記録してみんなに見せ
会場レイアウトや大使館の物品の飾りつけの
計画をを作っていきました。

そして自分ができないこと
例えばレイアウトや展示ブース作りについて
チームのみんなに投げかけていきました。

どうしたらよいかわからず、
イメージも作れない仕事を引き受けて
何ができて何ができないのかを知り、認め、
意見と助けを求め、形にしていきました。

が、形にできず当日を迎えた部分がありました。

本番が迫る中、私は指示も出せず立ちすくんでいたら
その場を引き受けて、指示など待たず
自分で考えて黙々と展示をしてくれたメンバーがいました。

すごくありがたいそのメンバーの方たちに
最初に感じたのは、
感謝ではなく、申し訳なさと、
私に怒っているのではという恐れでした。

私はその場を何とか形にしていくことよりも
自分ができないことを人から責められることへの
恐れを感じて立ちすくんでいたのです。

現実にやらなければならないことより
自分がどう思われるかに気持ちがいってしまう。

私が何を一番恐れているか。
何を守ろうとしているかに気が付いたのは
イベントが終わってしばらくしてでした。

私はイベントの成功よりも
自己像が傷つくことを恐れていたのです。

自分ができないことを
受け入れることも認めることも拒否して
現実から目をそらして
高すぎる自己イメージを守ろうとしてきた。

だから今までこんなに怖くて
現実を受け入れることが苦しかったんだ。

赤ちゃんみたいな自分に気づいた瞬間でした。

ABOUT ME
shigechan1783@gmail.com
NPO多言語広場CELULASのコーディネーターをしています。 セルラスではたくさんの言語(ことば)に同時に触れながら、世界中の誰とでもコミュニケーションできる力を育てています。 ことばはスキルでもツールでもなく、人と向き合い思いを伝え分かり合うために、人類が手に入れた尊い宝物です。 大人から子どもまで、多様な人たちが一緒に、ことばと人を育てあう場は、心とことばが同時に育つ場です。