日々のこと

嬉しいお話を聞きました

今日は、西八王子にあるアトリエアムリタに行ってきました。

波奈さんが主催する「アーティストウエイ9thシーズン」のスタートイベントに参加するためです。

アーティストウエイは日本語翻訳では
『ずっとやりたかったことをやりなさい』ジュリア・キャメロン著という本です。
この本は、12週間の創造性回復のプログラムが書かれています。
そのプログラムを仲間と一緒にこれから12週間取り組んでいこうという会が「アーティストウエイ9thシーズン」です。
波奈さんが「アーティストウエイ」を主催するのは今回で9回目ということで、9thシーズンなのです。

実は私が嬉しかったのは、会の初めに波奈さんが自己紹介の時に話してくれたお話でした。
以前アトリエアムリタで開催した『多言語習得についてのお話会』の後日談を話してくれたのです。

5月12日(日)に波奈さんに主催していただいて、アトリエアムリタで多言語習得についてのお話会を開催しました。

三人の方が参加してくださいました。そして主催の波奈さんとご長男の小学校1年生、愛称シチュー君も参加してくれました。

多言語習得の活動って、大人だけでやるより、子どもと一緒にすると何倍も楽しいんです。
ですからシチュー君が一緒に来て参加してくれるのは大歓迎でした。

日本人は普通、英語というたった1言語でさえ苦労しているのに、いくつもの言語(多言語)を同時に習得するなんてできるの?
いったいどうやるの?
そんなの不可能じゃないの?

そんな疑問にお答えするために、5月12日のお話会を開催しました。

お話会では、普段私たちが実践している多言語習得活動をワークショップのように体験してもらいました。
NPO多言語広場CELULAS(セルラス)で作っているオリジナルのストーリーの一部抜粋を、ロールプレイやシャドウイングで楽しむんです。

まずは参加者の皆さんに、ストーリーのロシア語を聞いてもらいました。

その日の参加者の皆さんは、なんと英語の他にフランス語やドイツ語を勉強している方もいました。
けれどロシア語だけは、皆さん聞いたことがないと言っていました。

ロシア語を聞いてもらうと、皆さん
「全くわからない」
「人間の言葉として聞こえない」
と感想を話してくれました。

その後、今度は同じストーリーの日本語の台本を見せ、みんなで読み合せした後〝日本語で”ロールプレイをしました。

アメリカにホームステイした14歳の男の子が、誕生日をサプライズで祝ってもらうストーリーでした。
私たちは、ロールプレイをするときに、まずはその場面設定からみんなで色々想像して話し合います。

そこで、シチュー君が大活躍。
シチュー君は想像力が豊かで、
「主人公の勇気は呼ばれるまでは、こっちのお部屋でゲームをしてるんだ」
「お父さんはクラッカーを鳴らして迎える!」
「ケーキは丸くて、お誕生日おめでとうのプレートとろうそくがたくさん立ってる」
など生き生きと想像して話してくれました。

おかげで、みんなで場面を共有でき、楽しくロールプレイできました。
シチュー君は主人公の勇気君になってくれました。
そしてサプライズパーティ―にびっくりして、感激し、プレゼントを嬉しがる役をやってくれました。

その後、みんなで最初に聞いたロシア語を聞きました。
するとみんな、ロシア語の音から、その場面が浮かぶようになりました!

その後、今度はロシア語のCDの音声に合わせて、ロールプレイして動いてみました。
すると、みんな動けるんです。
ロシア語なのに、何を言っているか、どんな場面なのかわかって動けるんです。
ついさっきまで、聞いたことのない言葉で意味も全くわからなかったのに。!

その後、スペイン語、韓国語、そして英語でも、同じ場面のCDに合わせてロールプレイしてみました。

するとシチュー君はそれが楽しかったらしく
「次はスペイン語やろう!」
「次は英語」
「中国語もやりたい」
と何度もリクエスト。
そのたびに「僕、勇気!」と何回も勇気役を楽しくやってくれました。
この様子に一番びっくりしたのがお母さんの波奈さんでした。

今までどんな言語も教えたことも習わせたこともないのに、スペイン語や英語、中国語までやりたいというなんて思いもよらなかったそうです。

「このプログラムはとても力のあるプログラムなんだね」
お話会の後、波奈さんがしみじみそう感想を言ってくれました。

その後日談を、6月22日、夏至の今日、波奈さんから聞くことができました。

多言語習得のお話会が終わって、
おうちに帰ったシチュー君と波奈さん。
帰宅すると、おうちに波奈さんの妹さんが来ていたそうです。
シチュー君にとっては叔母さん。
その叔母さんが、家に置いてあった英語の本を手に取って、シチュー君に聞いたのだそうです。

「シチューは、この英語の本読めるの?」

するとシチュー君はニコニコして
「うん、読めるよ。僕しげちゃんと練習したから英語わかる。」

波奈さんはまたまたびっくりしたそうです。
英語は読めないはずなのに、
シチュー君の中ではもう
英語はわかる言葉になっていたのです。

「一番難しいのは、言葉がわかる、話せるというマインドを作ることだと思う。
うちの子は、たった1回のお話会で、もう英語ができると思えていたんです」
私もこの話を聞いて、本当にうれしかったです。

赤ちゃんが母語を習得するプロセスに学んだセルラスの多言語習得法。
それは、「どんな言葉でもわかるし話せるようになる」というマインド、自分を信じる心を育てることができると確信できました。

一般の言語学習の前提は
外国語は難しいから勉強しなければできるようにならない。
勉強しても、話せるようにはなかなかならない。
そんな困難感、劣等感を育ててしまうことが多いです。
けれど、セルラスの多言語習得を体験したシチュー君は
ことばはわかるし話せると素直に思えたのです。

こんなお話を聞くと、もちろんとてもうれしいですし
日本人が外国語は苦手なわけじゃないと強く思います。
多くの人にセルラスの多言語習得を体験してほしい、
知ってほしいと、改めて強く思いました。

NPO多言語広場CELULAS(セルラス)では関東関西で講演会開催中です

ABOUT ME
shigechan1783@gmail.com
NPO多言語広場CELULASのコーディネーターをしています。 セルラスではたくさんの言語(ことば)に同時に触れながら、世界中の誰とでもコミュニケーションできる力を育てています。 ことばはスキルでもツールでもなく、人と向き合い思いを伝え分かり合うために、人類が手に入れた尊い宝物です。 大人から子どもまで、多様な人たちが一緒に、ことばと人を育てあう場は、心とことばが同時に育つ場です。