NPO多言語広場CELULAS

多言語活動は遊びですー遊びはミラクルー

毎週金曜日は私が厚木で行うセルラスの多言語活動の日です。
9日も3家族の親子メンバーがやってきてくれました。

毎週の集まりをピアザ(広場の意味のイタリア語)と呼んでいます。
ピアザの始まりに、好きなことばのあいさつと今日(今週)あった嬉しいことを発表。
これすると、私もみんなも元気になります。

そしてテーマ設定の多言語爆弾ゲーム。
1分間のうちに、順番に多言語を言って次の人に渡していくゲームですが
最近「スペイン語だけ」「中国語だけ」「あいさつだけ」とか
「食べ物に関係することば」など言葉にテーマ(ルール)を設けてやっています。

時間制限のある中で、自分のところでタイムリミットにならないよう言葉を言っていくと
不思議と苦手だと思っていた中国語がどんどん出てきたりします。
「『自慢の娘』というストーリーからだけ」という制限を出したメンバーが
そのストーリーの最初のスペイン語を言ったら、次から、そのストーリーのスペイン語が続いて、あれ、これじゃあロールプレイみたいと子どもたちがびっくりしていました。
みんな自分の中にそんなにストーリーのスペイン語が入っていると思っていなかったようです。

その後家族ごとに、今やっている『子どもたちの遊びとケンカ』のストーリーを日本語でロールプレイする発表タイムを持ちました。
家族ごとに、すごく個性があって、例えばお母さんと小3の女の子と参加するKさん親子は、お母さんがセリフを言うと、娘のAちゃんが度々、語尾など正確に言いなおさせていました。(子どもの記憶の正確さにはいつも驚きです)

次のMさん親子は、3姉妹とお母さん。ケンカするところをお母さんがやんちゃな男の子をやると、小4のHちゃんが
「こら!ケンカはやめなさい。誰なの損ないけないことを言ってるのは?
どうしてそんなことするの。謝りなさい!」
ってとっても上手なお母さん役でたしなめていました。
いつもお母さんがそういってるんだろうなあと風景が見えるようでした。

最後のお父さんも参加しているFさん5人家族は、アニメのキャラクターになってのロールプレイ。
お父さんが5歳の女の子の役をぶりっ子設定ですごく可愛くするのを、クレヨンしんちゃんのキャラの小1の女の子が、ケラケラお腹がよじれそうに笑いながら一緒にやっていました。
お母さんは博多弁のお母さん役で登場し、叱り方が凄みがありました。
中学生のお兄ちゃんたちも、ぼうちゃん、スネオのお母さんのキャラ設定で、楽しそうでした。
親子が、本気で遊んでいるロールプレイって滅茶苦茶楽しいんです。
見ていた他のメンバーの子どもたちもお母さんたちも大笑い。
私もビデオを撮りながら、笑いが抑えられませんでした。
親子のコミュニケーションって、こんな風に対等で楽しい遊びの時間があったら、すごくよくなるだろうなあと思いました。
一緒に何かを楽しくやる。これに尽きるなと思います。

その後、みんなと一緒にシャドウイングタイム。
「韓国語」と「英語」と希望た上がったので、そのCDをかけて
みんなでさっきのロールプレイを思い出して、動きながらシャドウイングしました。

韓国語も英語も、まだ始めたばかりなのに
みんなビックリするくらい声が出ていました。
あれ~、いつの間にこんなに韓国語や英語言えるようになったの?!
私が驚きました。

シャドウイングの後は、見つけた言葉や音、そして空耳(日本語に聞こえる音!)のシェアタイムをします。

今までやったことのあることばを新しいストーリーで見つけたり
初めて聞くのに、「どうして、ぐちゃぐちゃにしちゃうの!」
の韓国語だね、と意味を取っていたり。

英語も
It’s because Sohno messed up our origami!
Say sorry to the girls!
とか一回聞いただけなのに、沢山フレーズをCDの音の通りに言えていて、
私が驚いて
「どうしてそんなに長いフレーズを聴きとってすぐ正確に言えるの?」
と感嘆して言ったら
中学1年のH君が
「うん、天才だから」
と涼しい顔で答えていました。
すごいなあ。

みんなで笑い転げて、ストーリーのロールプレイで楽しく遊ぶと
もともと持っている天才が開くのでしょうか。

ピアザって何かができるようになるために頑張る場ではなくて
大人も子どももなく、みんなが対等に、楽しく遊ぶ場なんだなと思います。

コミュニケーションの力も、想像力も、創造力も
そして言葉をとらえ、心からの気持ちとともに口に出す力も
遊びの中で育つのではないか。

遊びって、ものすごいパワーを持っているのかもしれない。
そこで心から面白がって遊んだときに
人間が本来持っている、ミラクルな力
言葉を見つけ、伝えあい、新たに作り、共感する力が花開くのかもしれない。

私にとってもワクワクする発見のピアザでした。

 

ABOUT ME
shigechan1783@gmail.com
NPO多言語広場CELULASのコーディネーターをしています。 セルラスではたくさんの言語(ことば)に同時に触れながら、世界中の誰とでもコミュニケーションできる力を育てています。 ことばはスキルでもツールでもなく、人と向き合い思いを伝え分かり合うために、人類が手に入れた尊い宝物です。 大人から子どもまで、多様な人たちが一緒に、ことばと人を育てあう場は、心とことばが同時に育つ場です。