NPO多言語広場CELULAS

多言語を遊ぼうー楽しいが一番早いー

今日の厚木ピアザ(もちろんZoom開催)では、メンバーの好きなストーリーをみんなで読み合せて、それからいろんな言語で聞いてみました。

最初の中国語のストーリーは、小3のAちゃんが選んだ、バレンタインのお話。
ブラジルから来た転校生にチョコレートをあげるお話が大好きといっていました。

そのストーリーを、みんなで役に分かれてロールプレイ。
2人で話しているのはどんな場所?
時間は何時ころ?
この子はどんな子?
そんな話もしてから、みんながその場面を思い浮かべながら
役の気持ちになってセリフを言い合います。

子どもたちは役を演じるのがとても楽しそうで
一緒にやっているお母さんたちも、思わず笑ってしまいます。

日本語でストーリーの世界を楽しんだ後
中国語でストーリーを聞きながらシャドイウングしました。
その後、何か聞こえた音やわかったことがあるか聞くと

初めて聞いた中国語のストーリーなのに
わかるところがあった。
知っている単語やフレーズが出てきた。
みんな手をあげて口々に発表してくれました。

覚えようなんて思っていないのに、いつの間にか聞こえるようになって
耳になじんだ言い方があって、初めて聞いてもそれを見つけられて
そして発表すると、共感してくれる仲間がいる。

多言語に触れるってそれだけでこんなに楽しい。

時間が余ったので、もう一つ、初めてのストーリーをみんなでやってみました。
アメリカにホームステイした中学生が、ホストファミリー一人ひとりに
日本から持ってきたお土産を渡すストーリー。

これもまず日本語で役に分かれてロールプレイをして
その後英語で聞いてみました。
3年生の女の子が
Souvenireのことを すーちゃんとべにちゃんとあーちゃんを一緒に呼ぶときの言葉だねと言っていました。
面白い発想ですね。

普段の活動では、一つのストーリーを5か国語で3か月くらいかけて楽しむのですが
先週と今週は、子どもたちがやってみたいという新しいストーリーを
一回だけ日本語でロールプレイして他の言語で聞いてみています。

そしたら、それだけでとっても楽しくて
私の中にもあった、シャドウイングできるようになって
CDなしで表現力豊かにそのストーリーを言えるようになり
そこからその言葉を使って自分の言葉で話せるようにならなければ。
という気負いみたいなものが、すっと取れていきました。

ことばって何語でも、聞くだけで楽しいし
その言葉の持つメロディーやリズムが耳に心地よいし
話された場面や状況から意味が少しでも分かったら嬉しい。

それが一番大切なことだったと
今日思い出しました。

一緒に多言語を楽しみに毎週集まってくれる親子のメンバーのみんなと
楽しむことができるから、自分がこの活動をする原点にちゃんと戻れる。

日本語が話せるようになった時、誰も上手に話そうとか
人より優れていると評価されたいとか思わなかった。
ただそこにいる親しい人と、共有する体験や感情を
伝えたり、受け取ったりしながら、
伝わった嬉しさと、わかったうれしさで
笑い合いながら、遊びながら、分かち合いながら
いつの間にか話せるようになっていったのです。

今っだって、自分の母語の日本語を話す時
優劣を気にして話すことはありません。

誰でもどんな言葉でも、人と向き合って伝えあおうとすれば
そしてその言葉が日常的に話される環境があれば
話せるようになることを、当たり前のこととして忘れずにいたい。

今日はそんなことを感じました。
ピアザの最後に、それを思い出させてくれたメンバーのみんなに
お礼を言いました。

ABOUT ME
shigechan1783@gmail.com
NPO多言語広場CELULASのコーディネーターをしています。 セルラスではたくさんの言語(ことば)に同時に触れながら、世界中の誰とでもコミュニケーションできる力を育てています。 ことばはスキルでもツールでもなく、人と向き合い思いを伝え分かり合うために、人類が手に入れた尊い宝物です。 大人から子どもまで、多様な人たちが一緒に、ことばと人を育てあう場は、心とことばが同時に育つ場です。