NPO多言語広場CELULAS

ことばと幸せな出会いーZoom多言語活動体験会開催しましたー②

NPO多言語広場CELULAS(セルラス)のコーディネーターをしています。

お母さんや子どもたちと一緒に多言語活動で心とことばを育てる活動を厚木でしています。

さて、先月5月25日と29日の2日間
オンラインで開催した『無料 Zoomで多言語活動体験会』
お陰様で、両日ともに定員の3家族の親子の皆さんが参加してくれました。

参加者の皆さんに体験していただいたのは、以下の2つの多言語活動です。

1、ロールプレイ:
セルラスオリジナルのストーリーを2分くらい抜粋し、
まず日本語で役に分かれてロールプレイをします

2、シャドウイング:
多言語(いくつかの言語、この日はまずフランス語のCDを聞き
聞いた同時に、聞こえた音をそのまま口に出すのがシャドウイングです。

活動の詳しい説明は前回のブログに書きました
Zoom多言語活動体験会を開催しましたー①-

ロールプレイをしたストーリーは、5人家族のお話です。
セルラスの国際交流報告会に出かける前の、
家族のお出かけ前のバタバタ。

お母さんが子どもたちの準備を手伝ったり、
忘れ物した長男に確認したり。

お父さんは「間に合わないそ」と車を出すよと呼んでいて
慌てて車に乗り込んだお母さんは、財布がないのに気づいて家に戻り
末の5歳次女の絵本も忘れてたことを見つける。

それを中学生の長男に「自分が一番慌ててるじゃないか」と言われ
今日は大勢の前でプレゼンするから緊張しているだと言ったら

お父さんから「いつものことじゃないか」と言われてむっとする
というストーリーでした。

このストーリーを、セルラスのメンバー家族と
初めて体験するご家族がグループになって
ズームのブレークアウトルームを使ってロールプレイしました。

私が一緒にロールプレイしたのは、
お父さん、お母さんと4歳の女の子、2歳の男の子のご家族。

4歳の女の子は、しっかり者の小6の長女あすかちゃん役が気に入って
何回もやってくれました。
お母さんが、ストーリーに共感してくれて、
母親はお出かけの時はいつも大変なので
むっとする気持ちがわかる~!
とみんなで笑いながらロールプレイしました。

ロールプレイの後はシャドウイングタイム。
みんなでフランス語のCDを聞いてシャドウイングしました。

実は体験会の一番最初に、このフランス語のCDを聞いてもらいました。

同じCDを、日本語でロールプレイした後シャドウイングしてもらったら

「フランス語なのに、どの場面なのか、誰が言っているのかわかる!」
「最初に聞いたときは、全くわからなかったのに」
と驚きの感想でした。

シャドウイングするときは、メンバーはCDの音をただ聞くのではなく
ロールプレイで動いた動きやジェスチャーを
聞こえるフランス語に合わせて体を動かしながらシャドウイングします。

最初は、CDについて声を出すのも難しいのがシャドウイング。
それなのに体まで動かすのは難しいです。

そこで皆さんにお伝えしたのは、
動くと声が出なくなると感じたら、動きを重視してください、と。

体験にいらした神奈川県のお母さんのシャドイウングの感想です。

「フランス語の音に合わせて動いていると、
声は同時になって出なくなるんだけど
身体の動きと一緒に、感情が動くのを感じましたす。
フランス語のセリフなのに、体の動きに感情が出てくるってすごいと思った」

シャドウイングは、発音練習でも、正確に外国語を話す練習でもありません。

セルラスで大切にしているのは、
場面の風景やそこで起きた出来事の体験、体感と
聞こえた言語音声、自分の口から出ることばが重なることです。

初めての体験なのに、このお母さんはそれを感じてくれていました。

体験のあることばは、意味のあることばです。
自分がした体験から生まれる感情が、ことばを聞いた途端に立ち上がる。
それこそが、私たちが普段日本語で会話するときに起きていることです。

その後、皆さんに同じ場面を別の言語で聞いていただきました。
最初に何語かを言わずに聞いてもらいましたが、英語のCDを流しました。

所沢から参加されたお母さんに感想を伺うと

「英語は知ってる単語がたくさんあって、聞き取れた感が半端ないです!」
と感動していました。

多言語の活動で全然知らない言語に接すると
今まで聞いたことがある言葉がぐ~んと近づいて来る。
多言語って面白いなあといつも思います。

そして、中学3年生の男の子が全体の感想を話してくれました。

「フランス語って今まで聞いたことがなくて
今日生まれて初めて聞いたんです。
でも、何を言っているのかわかる気がしたし、
知っている言葉のような気がしました」

初めて触れたフランス語が、知っている言葉のような気がした。

それはとても幸せなことばとの出会いだと思います。
私もこれを聞いてとても嬉しかったです。

オンラインでの体験会は、セルラスでも初めての試みでした。

大切なことは、オンラインでもちゃんと伝わっていました。

多言語活動を通して、一人でも多くの親子にことばと幸せに出会ってほしい。
その願いをまた新たにしました。

NPO多言語広場CELULASの日常の活動についてはこちらをご覧ください。

ABOUT ME
shigechan1783@gmail.com
NPO多言語広場CELULASのコーディネーターをしています。 セルラスではたくさんの言語(ことば)に同時に触れながら、世界中の誰とでもコミュニケーションできる力を育てています。 ことばはスキルでもツールでもなく、人と向き合い思いを伝え分かり合うために、人類が手に入れた尊い宝物です。 大人から子どもまで、多様な人たちが一緒に、ことばと人を育てあう場は、心とことばが同時に育つ場です。