NPO多言語広場CELULAS

お母さんと子どもたちと多言語を楽しむ活動をしています-NPO多言語広場CELULAS-

こんにちは。
私は、NPO多言語広場CELULAS(セルラス)のコーディネーターを厚木市でしています。
セルラスは様々な言葉(多言語)や文化に触れ、
それに興味を持って理解しようとする人を育てる。
そんな環境を地域や家庭に作っていくことを目的に活動しています。

毎週活動に参加するメンバーの親子が集まって
未就園の幼児さんから小中高校生、大人も一緒に多言語の活動を楽しんでいます。
現在はコロナウイルス感染を避けるため、
3月からすべての活動をZoomに切り替えて活動を続けています。

直接会うことはできませんが、
オンラインだからこその楽しいアイディアが出てきて
活動が益々楽しくなっています。

今日は厚木ピアザの子どもたちと一緒に
Zoomでつながって勉強する会をしました。

「コロナウイルス感染拡大で学校が休校の中、
家では子どもたちがなかなか勉強しないので困っている」

昨日の夜、子どもたちが寝た後の9時すぎから
お母さんメンバーとマードレピアザをZoomで開催。
何のことはないオンライン飲み会なんですが、
子どもが一緒だと話せない子育ての悩みや
自粛が続く中でどうやってモチベーションを保っていこうかを
お母さん同士で話すので、マードレ(スペイン語の母)ピアザです。
夜みんなでゆっくり話すなんて、これもオンラインならではです。

そこで解決策として提案されたのが
「子ども同士、ズームで画面ごしにつながって、それぞれが自分の勉強をするのはどう?」

これは私が最近体験したオンラインでつながって
それぞれの作業をする「もくもく作業会」からヒントをいただきました。

そして初回の今朝は、4件のお家が、9時半から11時半まで
Zoomでつながりながら勉強会をしました。

中学2年生、1年生、小学校4年生、3年生、2年生、幼稚園年長、年中さんまで!
小さな子は上の兄弟がやっていると、自分も何か一緒にやりたくなるみたいです。

4歳の女の子が、小学生のお姉ちゃんが勉強している横で
鯉のぼりの絵を描いてくれました。
作品を見てほしいって、勉強会の後、写真を送ってくれました。

私がコロナ自粛で外出せず家で過ごす毎日を
心豊かに過ごすことができるのは、
こうしたメンバーのお母さんと子どもたちとのつながりがあるからです。
本当に癒されるし、元気をもらっています。

ところで、厚木ピアザの『ピアザ』というのは、イタリア語で広場の意味です。
セルラスの活動は関東、関西にありますが、各地域の多言語活動のグループをピアザといいます。
私はその厚木ピアザのコーディネーターをしています。

多言語活動というと、私がいろんな言語をメンバーに教えるのかと思われがちです。
でも違うんです。
私は先生ではありませんし、ピアザには外国語の先生もネイティブスピーカーもいません。
ホームステイに来た留学生や地域の外国人の方たちと一緒に楽しむことはありますが
あくまでも参加者としてで、ことばの先生としてではありません。

じゃあセルラスの多言語活動って何をするのでしょう。

セルラスは言葉(多言語)を教えられたり覚えたりという
日本で一般的に行われている語学ではなく、
私たちが、母語である日本語を話せるようになったプロセスに学んだ活動を一緒に創っています。
それは、体験とことば(言語音声)が一緒にある場。
ストーリーの場面と体験から感じたことを共有しあう場なんです。

よく、赤ちゃんはシャワーのように言葉を浴びせられている、という表現があります。
聞き流す教材とか見るビデオとか、色々あると思います。
けれどこの考え方に決定的に欠けているのは、言語は人との関係の中で、能動的な働きかけがあって初めて身につくということなんです。

ただ聞くだけ、見るだけ、読むだけ、覚えるだけという受け身の状態だと
聞いた途端に反応し、心が動き、それを相手に伝えたいという気持ちと一緒に
ことばが出るような、自然な言葉は育たないと思います。

では母語を話せるようになったプロセスに学んだ場をどうやって作るのでしょうか。

そこには、様々な共有の仕掛けがあるんです。

まず、セルラスオリジナルのストーリーがあること。
これはある家族が世界の各国にホームステイした物語で、
違う国の家族の中に飛び込んで、様々な生活習慣や文化を体験し、
家族の一員になるストーリーは、とても楽しく感動があります。

そのストーリーをみんなで想像力を駆使して
場面設定や人物像(キャラクター)を話しながら
日本語で役に分かれてロールプレイをします。
大人も子どもも一緒になって、ロールプレイすることで
場面や体験を楽しく共有します。

その後、体感したストーリーの場面のイメージがある状態で
ロシア語やフランス語、韓国語や中国語、英語でネイティブの声優さんの音声CDを聞き
その場面をロールプレイで動きながらシャドイウングをします。
役に分かれてもするし、一人で全部の役をやる、ワンマンロールプレイをしながら
いろんな言葉のネイティブスピーカーのナチュラルな言葉をシャドイウングしていきます。

シャドウイングとは、影のようにくっついて聞いた途端に口からその言葉を出すことです。
聞くだけでもないし、後から繰り返すリピートでもありません。

自分が日本語ロールプレイで体験した場面を
ロシア語やフランス語、中国語や韓国語の音声で聞き
役の動きをしながら、ぴったりのタイミングでシャドイウングしていくと
その言葉の意味が日本語に訳さないのに、わかっていきます。

CDがなくてもいろんな言語でストーリーをロールプレイできるようになります。
子どもたちは、これが本当に楽しそうです。
お部屋を走り回りながら、
フランス語や韓国語でいろんな役をやって見せる子どもたち。
3歳、4歳、5歳でも本当にうれしそうにやって見せてくれます。
小学生、中学生、高校生も、もちろん大人も、それぞれ楽しそうです。

場面に結び付いた言葉は、感情が伴います。
感情って、言葉の意味なんです。
何かの体験をして感じたこと(体感が)そのまま言葉として浮かぶこと。
日本語なら考えることなく、感覚とことばが同時に出てきますよね。

それがどんな言語でも起こるのです。

頑張って勉強して暗記してってすることが、
実は言葉の習得の自然なプロセスからすると
労多くして実りの少ない、遠回りだったなあと
この活動をする中で感じています。

オンラインでこの活動を体験してもらいたいと思って
準備をしています。
ご興味のある方は、募集をお待ちください。
オンラインだと、距離や時間に制限されないので
体験していただける方が広がるのではと、楽しみにしています。

ABOUT ME
shigechan1783@gmail.com
NPO多言語広場CELULASのコーディネーターをしています。 セルラスではたくさんの言語(ことば)に同時に触れながら、世界中の誰とでもコミュニケーションできる力を育てています。 ことばはスキルでもツールでもなく、人と向き合い思いを伝え分かり合うために、人類が手に入れた尊い宝物です。 大人から子どもまで、多様な人たちが一緒に、ことばと人を育てあう場は、心とことばが同時に育つ場です。