NPO多言語広場CELULAS

『多言語へのSTEP』ーセルラスメルマガよりー

『なつみは何にでもなれる』は韓国でも人気の絵本です。

本日配信された、NPO多言語広場セルラスのメルマガ
【一つのきっかけから扉が開く】―世界に通じる力を育てる―第106号
昨年12月入会の小2のお嬢さんのいるお母さんメンバーが、
ステイホームの期間に起きた、お嬢さんの変化と家族の変化。
そのきっかけの出来事から多言語を家族で楽しむようになった様子を書いてくれました。
小2のお嬢さんの変化にお母さんも驚きながら
一緒に取り組んだお母さんも、そしてお祖母ちゃんまで変化していく楽しさ。
ことばは家族の中で、こんなにも育つのですね。
そしてそのきっかけは、一緒に多言語を楽しむ仲間の存在でした。
読んでみてください。

・・・セルラスメルマガからの転載・・・

『多言語へのSTEP』
海老名市在住
K・Hさん
家族構成:夫・娘(小2)・父(祖父)・母(祖母)

私は娘が小学校からもらってきたチラシで初めてセルラスを知り、講演会に参加しました。
“違いは大切な宝物”という講師の方のことばが心に残り、
『多言語活動を通してこのことを娘に感じて欲しい』と思って入会しました。
最初は恥ずかしがってなかなか積極的にはできなかった娘ですが、
セルラスの環境に慣れるにつれて、みんなの前で徐々に発言できるようになっていきました。

【Stay homeが転機に…】

入会して3カ月経った頃、新型コロナウイルス感染症の影響で会場が使えなくなり、
活動がリモートに変わりました。学校も休みになり、家にいる時間が増えました。
するとCDを聞く時間も増え、シャドウイング(※1)した時に言えることばが増えました。

でも意味は分からず、ただ音を覚えて言っているだけなので、
音に合わせて動きを付けてシャドウイングすることは難しいと感じていました。

ある日同じピアザ(※2)のメンバーが、『食事・韓国編』というお話のロールプレイ(※3)を家でやった動画をグループラインに送ってきました。
それを見た娘は、「自分もやりたい!」と言い出し、夜寝る前に日本語でワンマンロールプレイ(※3)をやり始めました。

でも何回かやってもなかなか思うようにはいかない様子…。
そこで私は「今日はそれくらいにして明日またやろう。」と声をかけました。
すると「今じゃなきゃダメ!明日はできない!今ヤル気なんだから!!」と言ってきました。
いつもなら寝ている時間だったのですが、『確かにそうかも』と思った私は娘に付き合うことにしました。

気づけば1時間くらいやり続けていていました。
最初は小さかった声も大きくなり、棒読みだったセリフもまるでストーリーに出てくる韓国のおうちの風景が見えているような言い方や動きをしていました。
その姿がすごく楽しそうで、これがセルラスのロールプレイで目指すところなんだろうなぁと感じました。

※1)シャドウイング:CDの音声に合わせて、影のようにくっついて声を出すこと。
※2)ピアザ:週に一回各地域で集まり、老若男女が一緒に多言語活動を行う場。(現在は感染防止のため、オンラインで行っている地域もあり)
※3)ロールプレイ:物語を立体化させるために、それぞれの役に分かれて、その人物の感情や
背景などをみんなと一緒に表現する。一人で全役をやるワンマンロールプレイもある。

【聞こえる多言語に変化が】

その後、このお話を韓国語でやることに挑戦し始めました。
おそらく一晩でストーリーのイメージが出来上がった達成感が、彼女の挑戦を後押ししたと思います。

ほとんど聞き取れなかった韓国語も、《イメージを持って動く》《他のメンバーの動画を見る》
そして《CDを繰り返し聞く》ということをしているうちに、少しずつ意味が分かって聞こえてくるようになりました。

その分かったことばを日常生活で使ってみたところすごく面白くて、他のことも分かるようになりたくて、一生懸命CDを聞きました

そうしたら不思議なことに、以前はCDをいくら聞いても聞こえないし分からなかったのが、今回は聞けば聞くほど分かるようになりました。

【次のSTEPへ…】

ピアザメンバーとシェアするために、韓国語でロールプレイをやっているところを動画に撮ることになりました。

でも、この物語は登場人物が6人で、私と娘の2人だとやりづらく、急遽同居している母(祖母)に入ってもらうことにしました。
母は普段セルラスの活動はしていないので韓国語は全く分からないのですが、
孫のおままごとの相手をするような気持ちで参加してくれました。

簡単な部分とはいえ、初めての韓国語に苦戦していましたが、娘が熱心に指導し、言えるようになりました。

今でも、この物語で使った韓国語は自然と日常で使い続けています
そしてこれをきっかけに3人で韓流ドラマにはまり、韓国を身近に感じるようにもなりました。

最近娘から、「韓国語でも、それ以外のことばでも、もっといろんなことを言えるようになりたい!それで『今日はたまには日本語にしない?』ってなれたらいいね」と言われました。
外国語に全く興味がなかった娘からこのことばを聞いて、本当に驚きましたし嬉しかったです。
————————————
NPO多言語広場CELULAS(セルラス)
メルマガは2週間に一度配信しています。
メルマガ配信をご希望の方は、
こちらのメルマガ登録フォーム
から登録できます。

ABOUT ME
shigechan1783@gmail.com
NPO多言語広場CELULASのコーディネーターをしています。 セルラスではたくさんの言語(ことば)に同時に触れながら、世界中の誰とでもコミュニケーションできる力を育てています。 ことばはスキルでもツールでもなく、人と向き合い思いを伝え分かり合うために、人類が手に入れた尊い宝物です。 大人から子どもまで、多様な人たちが一緒に、ことばと人を育てあう場は、心とことばが同時に育つ場です。